治療のご紹介

日帰り手術

当院は手術室を完備し、ホクロやイボ、粉瘤など皮膚のできものの日帰り手術を行っています。日帰り手術は平日の午後に予約制で行っており、手術時間は20〜30分程度です。保険適応となる手術については、大きさ、部位によって変わりますが、3割負担で費用は病理診断料を含めて10,000円~20,000円程度です。

皮弁形成術や皮膚移植術が必要な場合は別途手術料金がかかります。
切除した組織は良悪性の診断や病変の残存の有無を顕微鏡でみる病理診断を行います。
悪性が疑われるできものは一部のみを切除し、診断がつき次第、基幹病院での治療をお勧めします。病理診断結果は通常1~2週間で報告します。

また、当院では高周波ラジオ波メス「サージトロン」を導入しており、電気メスと比較して周囲組織へのダメージが少なく、整容的にも良好な結果が得られます。

首に多発する小型のイボ(アクロコルドン)や顔などに生じる様々なイボ(脂漏性角化症)の治療ではサージトロン手術が有効です。他にも老人性血管腫や脂腺増殖症など保険診療で治療が難しい疾患もサージトロン手術で治療可能となることがあります。

高周波ラジオ波メス「サージトロン」

巻き爪に対する矯正治療・陥入爪治療の治療も行っておりますが、矯正治療は自費診療(超弾性ワイヤー処置 材料費消費税込み 1,650円、診察料別途)となります。陥入爪の治療はテーピング法、コットンパッキングの指導やガター法や爪甲除去、肉芽切除などの陥入爪手術(すべて保険適応)なども行っております。

炭酸ガスレーザー

当院は炭酸ガスによる治療を行っております。炭酸ガスレーザーは皮膚組織の水分に反応して熱エネルギーを生じ、水分を瞬間的に蒸散することで皮膚を削り、ホクロやイボを除去します。照射部位の血管が熱凝固作用を受けるため、出血はほとんど見られません。
術後は抗生剤軟膏を塗布し、テープで保護して頂きますと1~2週間程度で傷が上皮化します。

光線治療

光線療法は紀元前より行われている長い歴史をもつ治療であり、皮膚科領域の疾患では欠かせない治療の一つです。作用機序としては皮膚に浸潤し、炎症を起こす原因となるT細胞や表皮細胞に作用するほか、メラノサイト(色素細胞)、肥満細胞、線維芽細胞などにも作用するため幅広い皮膚疾患で効果がみられます。最近では照射後の紅斑反応が生じづらく、治療効果が高い311nm波長のピークをもつ「ナローバンドUVB」と308nm波長のピークをもつターゲット型の「エキシマライト」が治療の中心となっています。当院では全身型の紫外線照射装置「ダブリン7シリーズ」と従来のランプ光源器より短い照射時間が可能となった「セラビーム®UV308mini LED」による治療が可能です。

治療機器について

全身型の紫外線照射装置「ダブリン7シリーズ」

ダブリン7シリーズ
ダブリン7シリーズ

セラビーム®UV308mini LED

セラビーム
セラビーム
セラビーム

治療可能な疾患

  • 乾癬
  • 類乾癬
  • 掌蹠膿疱症
  • 菌状息肉症
  • 悪性リンパ腫
  • 慢性苔癬状粃糠疹
  • 尋常性白斑
  • アトピー性皮膚炎
  • 円形脱毛症

治療回数と費用

治療は週1〜2回から開始し、症状が改善したら徐々に間隔を広げてきます。費用は3割負担の方で1,000円程度です。(診察料別途)

治療のリスク

照射後すぐに生じる「紅斑反応」と将来「皮膚がん」が発生するリスクがあります。
長期に光線治療を行っている患者さんでは照射量と期間が増えることで発がんリスクが高まる可能性がありますが、定期的な診察で十分予防可能です。

治療を受けられない方

  • 皮膚悪性腫瘍の合併、既往のある方
  • 色素性乾皮症など高発がんリスクのある方
  • 顕著な光線過敏症を有する方(白皮症、光線過敏性の膠原病の方)
  • 光過敏性薬剤、免疫抑制剤を飲んでいる方
  • 10歳未満の方(ターゲット型の光線治療は可能です)